約40年の実績と国際基準で支える吸入毒性試験。
メディフォードでは、GLP適合・AAALAC完全認証施設による確かな品質と、豊富な経験に基づく最適な試験設計で、信頼性の高いデータをご提供します。
吸入毒性試験は、規制当局の要求に対応するだけでなく、製品の安全性を科学的に裏付けるうえでも重要な試験です。当社では、永年にわたる経験と技術に基づき、物質の性状や用途、想定される曝露経路に応じたオーダーメードの試験設計をご提案しています。試験の目的が明確でない段階からでも、丁寧なヒアリングを通じて、適切な試験戦略を共に検討し、最適な試験プランをご提案いたします。規制対応はもちろんのこと、製品リスクの低減や、社内における安全性情報の蓄積・活用といった、多様な目的に対応可能です。試験の構想段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。
豊富な実績に基づくノウハウが、メディフォードの強みです。以下に、これまで受託した主な吸入毒性試験の実績をご紹介します。
動物種 | 投与経路 | 適用GLP | 単回 | 2W | 4W | 13W | その他 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
サル | 頭部吸入曝露 | OECD GLP | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
医薬品GLP | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | ||
非GLP | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | ||
マウス | 全身吸入曝露 | OECD GLP | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
医薬品GLP | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
非GLP | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | ||
ラット | 鼻部吸入曝露 | OECD GLP | 70 | 0 | 6 | 3 | 0 |
医薬品+OECD | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
医薬品GLP | 4 | 0 | 1 | 2 | 0 | ||
他GLP | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
非GLP | 30 | 5 | 5 | 2 | 1 | ||
全身吸入曝露 | OECD GLP | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | |
医薬品GLP | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | ||
非GLP | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
吸入毒性試験は、動物の自発呼吸によって気道から投与される非臨床試験であり、呼吸器を介して体内に取り込まれる可能性のある物質の安全性を評価するために実施されます。この試験の対象となるのは、意図的に経気道投与される医薬品に加え、作業環境や生活環境で非意図的に吸入される農薬、化学品、家庭用品、さらには電化製品からの放出物など、多岐にわたります。そのため、医薬品では投与経路に基づき、農薬では新規原体の性状に応じて、また化学品では物性や曝露シナリオに基づいて、各国の規制当局より吸入毒性試験の実施が求められることがあります。
※: 空気中に放出(噴霧、蒸発等)されることで、ヒトに吸入される可能性のあるもの
メディフォードでは、GLP基準に準拠した各種吸入毒性試験の受託を行っており、試験系の組み合わせにも柔軟に対応しています。約40年にわたり,多様な物質特性に応じた吸入毒性試験を多数実施しており、豊富な経験と技術を蓄積しています。これらの知見を活かし、試験雰囲気の調製、曝露濃度や粒子径の特性評価、呼吸器病理の組織学的解析に至るまで、一貫した高品質な試験ソリューションをご提供いたします。
試験種 | 試験雰囲気の性状 | 動物種 | 曝露方式 |
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吸入毒性試験は、機器構成とその運用に高度な専門性を要する分野です。当社は、永年の経験と知見に裏打ちされた技術で、最適な機器構成と試験運用を通じ、信頼性の高いベストプラクティスをご提供いたします。
メディフォードでは、これまでの豊富な経験と実績に基づき、信頼性の高い試験雰囲気の評価を実施しています。曝露濃度の測定から粒度分布の解析、環境測定まで、すべての項目において精度の高いデータの提供を行います。
これらの測定法は、十分な検証を行い、信頼性の高いデータを確保しています。
吸入試験において、呼吸器への粒子沈着に関する重要な指標である空気力学的質量等価径(Aerodynamic Mass Equivalent Diameter)を測定します。これにより、被験物質がどの部位にどのように沈着するかを評価します。
空気力学的等価径の測定を例示します。
使用機器:カスケードインパクター
カスケードインパクターは、空気を複数のステージ(段)に順次通過させることで、粒径ごとに粒子を分級捕集する機器です。各ステージは、ノズル(ジェット)と衝突板(捕集板)で構成されており、ノズル径を段階的に小さくすることで通過する空気の速度が上昇します。この空気速度の増加により、粒子は慣性の影響で衝突板に衝突し、粒径に応じて各ステージに捕集されます。
Stage No. |
カットオフ 径(μm) |
捕集 質量比 |
---|---|---|
1 | 5.8 | 14.9% |
2 | 3.67 | 37.1% |
3 | 2.41 | 24.2% |
4 | 1.49 | 11.9% |
5 | 1.09 | 6.2% |
6 | 0.75 | 3.6% |
7 | 0.34 | 1.5% |
試験雰囲気の温度、相対湿度の測定に加え、低下することが想定される条件下では酸素濃度測定を実施します。
メディフォードでは、国内外の吸入毒性試験法ガイドラインに準拠した各種試験を実施しています。国内外の規制当局への申請に対応可能な試験データをご提供いたします。
毒性試験法ガイドラインへの対応に限らず,吸入毒性に関する試験成績が要求される国内外の各種法令・規制に対応した試験設計をご提案いたします。